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一緒に行こうよ!議会へ > めぐみの議員活動報告 >  2000年9月 子どものための文化施設 

◇◆◇◆ 2000年議会報告 ◇◆◇◆
子どものための文化施設の展示・遊具工事に5億円?2000.9
めぐみの反対討論
浜松市の元西武デパートの後地に子どものための文化施設ができる。
でも、私たちの欲しかったものって・・・・。
浜松市政向上委員会・議会報告
<2000年9月議会>
子どものための文化施設(2001.11.22オープン)の約5億円の契約?
結果:残念ながら可決(反対3、賛成45)
2000.9.29 本会議で
子どものための文化施設の展示工事、遊具工事に約5億円の契約について
反対討論をしました
 私は第136号議案、工事請負契約締結について子どものための文化施設建設工事のうち、展示・遊具の工事の反対討論をします。
 子どものための施設、あるいは子育て支援施設ができることは、多くの子育て中の人たちが待ち望んでいたものですし、私自身も議員になる前からずっと市民提案をしていたものです。ですから、私は建設に関して反対するものではなく、展示・遊具内容について、またその契約金額について反対するものです。
 この子どものための文化施設に関しては、98年10月と99年6月に2度にわたりいくつかの子育てサークルや子育てに関する市民団体で担当課を交えて話し合いをし、その場で意見・要望を伝えてきました。しかし、今回初めて具体的な展示・遊具計画を提示され、「私たちが今まで言ってきた声はどう活かされているのだろうか」と疑問です。「聞く」というだけだったのかと空しい気持ちでいっぱいです。
 今回提出された展示・遊具内容が、5億2920万円の工事費に見合い、施設を利用したいと思う人たちにとって本当に満足する展示・遊具、そしてそれを支えるソフトがあるかどうかを検証する必要があります。将来の子どものためなんだから、いくらかけてもいいんじゃないかというそんな乱暴な話で済まされるものではありません。

 こうした視点にたって、私は4点の反対の理由を述べます。


●第1点目は、この施設の一番のコンセプトです。
 「子どもの文化」と、今回示された展示・遊具の内容に大きな隔たりがあることです。具体的にお話すると、「生き物の世界」のテーマ展示では、身近な生き物の世界を体験するとなっていますが、ワニやヘビは身近でしょうか?動物の中に入り、ゴリラやカナリヤの鳴きまねをして、子どもたちは生き物の世界と本当に感じられるのでしょうか?
 子どもの文化とは、身近なものや自然を利用し、工夫してつくり出していく遊びそのものであって、遊び方が固定されていたり、こう遊びなさいと与えられるものではありません。さらに、まだまだ浜松は自然が残されている環境ですから、わざわざ高いお金を出して作り物で自然を感じさせることは無駄な出費です。
 「警察とどろぼう」という遊びがありますが、この遊びは地域や遊ぶ仲間で、小さな子どももできるように工夫したり、遊びのルールを決めて行なっているのはご存知のとおりです。また単なる段ボールが電車になり、家になり、お店になるように、子どもたちは、想像を膨らませて変化し作り上げて遊びます。これらのことこそ子どもの文化そのものです。また、イトーヨーカド−の子ども図書館のような質のいい子どもの本の充実こそがこうした場に望まれるものであって、高価な展示物や遊具がなければ、子どもの文化が育たないというものではありません。


●2点目は、5億円もかけるわりには、子ども同士、親同士の交流という視点がかけていることです。子どもは交流のなかで成長していきます。しかし少子時代を迎え、なかなか子ども同士、親同士の交流は成り立ちにくくなっていて、特に異年齢交流は、自然まかせでは成り立ちにくくなっているのが現状です。
 21世紀はご存知のとおり、少子・高齢社会となり、どうコミュニティーを構築してくかは、地方自治体の大きなテーマとなっています。こうした施設に於いても21世紀を見据えたビジョンのうえに位置付けられなくてはなりません。しかし、実際は交流を促す遊具や展示構成になっていませんし、それを支えるソフトも見えてきません。

●第3点目として、子育て支援を目的にあげているのであるならば、無料で安心して利用できる施設でなくてはならないということです。当局側からなるべく低料金で利用できるようにするとの説明がありましたが、この施設に行くためには、おむつや着替えなどを入れた大きなバッグときちんと歩いてくれるかどうかわからない幼児を抱えた親たちは、車を利用しないとここに辿り着くことは到底できません。当然車を停めるために駐車場を利用することとなります。ということは、駐車料金と入場料の二重の出費となり、それだけの出費ができる家庭は限られ、また月に何回も利用するということは困難になります。

 また浜松市のが平成9年におこなった「子育て支援に関する実態調査」の中で、子育て支援事業として望む支援として、
1、子育てにかかる経済的な負担の軽減
2、子どもが安心して遊べる公園などの整備

となっています。
 このことからもさらなる経済的負担をしなくては、利用できない施設は、市民のニーズにあっていないことになります。
 市側は、「フォルテの1階のようになっては困る。近い人が優先的に使うのではなく、誰もが使えるものにしたい」と言っていますが、対象年齢である10歳以下の子どもたちがたむろするとは想像できません。雨の日、寒い日、風の日の子どもの居場所が欲しいというのは、親たちのささやかな願いです。子どもたちが気軽に何回も利用できるようにするためには、無料でなければなりません。
 子育て支援として、子育てしている親たちに、ホッとする場を提供するという視点も忘れてはならないものです。


●第4点目として、施設・ハードに関しては大きくお金をかけるけれど、あとの運営はボランティアを頼るとのことで、経費を節約していこうというこの姿勢は、本当に子どものことを思ってのことでしょうか。本当に子どものことを思っているならば、ソフトにお金を出さなくてはなりません。ハードはソフトを規定していきますので、今の時点で運営を考える話ではありません。しっかりと報酬を払って質のいい人材(プレイリーダーなど)を配置することで、展示や遊具に頼るのではなく、子どもの年齢や目的にあったプログラムの開発をし、提供していくこと(つまりソフト事業)に重点
を置くべきです。また、市民とのパートナーシップをめざす浜松市としては、自主的な活動をしている、例えば絵本の読み聞かせグループ、人形劇グループ、子育てサークルなどの活動の場をここで提供することであって、ボランティアを養成して安上がりの手足として、市民を使うことではありません。

 親たちの望むことは、決して派手な仕掛けの場ではありません。お金をかけた派手な場所なら、ディズニーランドやトイザラスがあります。ディズニーランドなら、親も楽しめます。トイザラスなら、無料で子どもを遊ばせることができます。
 子どものための公的施設として求められているのは、安心で、安全で、いつでも行くことができる場を提供することであり、またそこに来た子どもや親たちが交流し、お互いに高めあう場であることです。
 子どものための文化施設の展示・遊具計画を見直し、本当に市民のニーズにあったソフトをともにつくり出し、また背丈レベルにあった予算を計上すべきです。

 以上のことから、私は第136号議案に反対いたします。


子どものための文化施設浜松こども館(2001.11.22オープン)

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